ラムニスト
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ラムバックナンバー
飯倉 穣
2019/06/17 New!!
「景気後退期の経済対策と長期政権の罠」
 経済指標上、景気後退が顕著になっている。この数年稍々堅調な輸出と輸出関連投資に支えられた設備積上げと金融緩和による投資嵩上げで形成された需給ギャップが、今後、顕在化する。金融サイドの吟味は必要だが、通常の景気変動であれば、特段の経済対策は不要である。財政の自動安定化装置内で対応し、且つ企業行動で調整を促すことが肝要である。政治安定のために政策の不安定を繰り返すことは如何であろうか。
矢島 正之
2019/06/10
ソリューションビジネス
 世界で電力自由化のスタートが早かったのは欧州諸国である。欧州では、ノルウェー1991年、スウェーデン1996年、フィンランド1997年、ドイツ1998年、英国1999年と1990年代には小売の全面自由化に踏み切る国が増えた。わが国の小売全面自由化は、2016年だったから、欧州諸国と比べると20年程度遅かった。しかし、遅くスタートしたからこそ、欧州の動きから、小売全面自由化の行き着く先を見通すことができる。
最首 公司
2019/06/03
ハゼが駄目ならクジラにするか・・・青森県八戸にて
 「ジャンボハゼが釣れる」と聞いて、青森県八戸市に行ってみた。新興工業都市に変貌しつつあるこの街には、新井田川と馬淵川という二つの1級河川が北上山系から流れ込んでいる。海に近い橋の上から釣り上げるのだそうだが、ハゼの釣期は8月のお盆過ぎからだそうで、この時期、釣り人の姿は無かった。
新井 光雄
2019/05/27
中国という国の一面
 詳しく知るところではないのだが、不思議であり、ある面で不気味だと思うことがある。中国のことである。もとより中国を良く知る立場にはない。あれこれ論ずる資格もない。それでも個人的には常にアンビバレントな感情を持つ。対立感情併存ということだ。
福島 伸享
2019/05/20
原子力規制委員会のテロ対策に意味はあるのか?
 先月、原子力規制委員会は原子力発電所に設置を義務付けているテロ対策施設について、期限内に完成できない原発については運転停止を命ずる方針を決定した。この方針どおりに行政措置が講じられることになれば、現在稼働している九州電力の川内原発など関西・四国・九州の10基程度の原発が運転停止となる可能性がある深刻な問題である。
飯倉 穣
2019/05/13
「令和経済展望の手掛かり~OECD対日経済審査報告書(2019年4月)から」
 令和経済が始まった。平成最後の世論調査で、日本人の多くが、親世代より次世代が経済的に低下すると答えた。OECD対日経済審査報告書は、政府の成長戦略絡みの各施策を評価する一方、日本の財政状況に危惧を示している。今後の経済の鍵は、平成の政府失敗の繰返しを反省し、ポピュリスト的政策の提起を警戒し、経済変動と均衡の基本に沿った政策を展開することであろう。いつの世も経済発展は、個人・企業の創造的な努力次第である。
矢島 正之
2019/05/07
送配電部門の法的分離
東日本大震災を契機に始まった電力システム改革は、第1段階の「広域的運営推進機関の設立」(2015年4月)、第2段階の「電力小売の全面自由化」(2016年4月)を経て、2020年4月から第3段階である「法的分離による送配電部門の中立性の一層の確保」が実施される。このため、電力各社は、送配電部門の新組織や送配電カンパニーを設置し、法的分離を見据えた業務運営の試行を行っている。送配電部門の法的分離は、文字通り送配電一体で分離するものだが、その先には、送電部門と配電部門の分離に関する議論が待ち構えている。
最首 公司
2019/04/22
「寅さんカフェ」で食べられる減糖質・減カロリー食
 「フーテンの寅」こと、車寅次郎さんの生家のある東京・葛飾区柴又にできた新名所「寅さん記念館」が、このほどリニューアルオープンした、というので訪ねてみた。サクラの季節は過ぎたが、江戸川沿いにある記念館からの眺望はいい。堤防の上に設けられた舗装道路は多種多様の自転車が往来し、両側の歩道は散歩する人、ジョギングする人が交差する。
新井 光雄
2019/04/15
平成の余りに個人的な思い出
 平成時代が間もなく終わる。強い感慨があるわけではないが、月並みに終わりを感じ、始まりの予兆のなかにある。人それぞれに総括、期待をしているのだろう。その意味では元号も悪くない。当方も昭和の18年の生まれ。母が常々、口にしていたことがある。
福島 伸享
2019/04/08
新元号の発表に寄せて
 4月1日に新しい元号「令和」が発表された。これについて、本来私たちが特段の講評をすべきものではないと考えるが、響きもいいし、万葉集の題詞中の「初春令月、気淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香」から引用しているのもいい。これまでの元号とは異なり特段の哲学や思想性を感じないのが現代らしいが、漢文の初歩的な素養があれば、「梅」や「蘭」という字を見ればこの万葉の詞は支那の影響を大きく受けていることもわかる(現に漢書の『文選』にある帰田賦を踏まえている)。
飯倉 穣
2019/04/01
平成経済30年を考える~下村治博士亡き後の経済政策の混迷
 多くの経済専門家は、平成初めのバブル形成と崩壊を予期できなかった。そしてバブルを招来した前川レポートに係る論争を紹介しない。当時下村治博士は、マクロバランスの視点から同報告を批判した。そして金融緩和・財政拡大・内需拡大策が、日本経済の破綻を招来すると警告した。下村があと数年生きていたら平成経済の姿も変わっていたであろう。バブルを予測できた人のみバブル対応が出来たのではなかろうか。平成の終わりに当時の論争を紹介してみる。アベノミクスの行く末の参考になる。
矢島 正之
2019/03/25
シュタットヴェルケとブロックチェーン
 分散型台帳技術であるブロックチェーンは、一元管理をしないことから中央集権化を防ぐことができ、また取引コストが低減できるほか、データの改ざんが事実上不可能となるなどのメリットが指摘されている。数年前まで、内外の多くの電力会社は、ブロックチェーンの電力分野への適用は可能だとしても、遠い将来の話と考えていたが、現在では、欧米で数多くのパイロットプロジェクトが存在している。
刊案内
img 『M&A神アドバイザーズ』第5回「エネルギーフォーラム小説賞」受賞作
2019年03月
山本貴之
img メディア・バイアスの正体を明かす
2019年02月
小島正美
img 6.6kV高圧需要家構内での事故解析
2018年12月
芳田眞喜人
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