Editor's Eye

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・<アーガス情報>原油上昇、供給懸念強まる 2019/07/16

【アーガスメディア=週間原油概況】
15日までの一週間における原油価格は、主要指標が軒並み上昇。供給不安を背景に、買いが優勢となった。

英国が4日、欧州連合の制裁に反し、イラン原油をシリアへ輸送していた疑いのあるタンカーを拿捕。11日には、イランが英船舶の拿捕を試み、報復を警戒して護衛に付いていた英海軍に退けられた。これにより、中東情勢が一段と悪化。同地域からの原油供給が滞るとの懸念が広がった。

先週発表の米原油在庫統計が4週連続で減少したことも、強材料となった。米国の石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表する国内石油ガス掘削リグの稼働数も減少し、2018年2月初旬以来の最低を記録。また、米国メキシコ湾岸地域ではハリケーンの接近によって、生産停止を余儀なくされた油田もあった。

ただ、メキシコ湾岸での生産は、15日から徐々に再開。加えて、中国の4~6月GDP成長率が1992年以来の最低を記録したことで、石油需要が伸び悩むとの観測が台頭。価格の上昇が幾分か抑制される結果となった。

【7月15日現在の原油相場】
 WTI先物=59.58ドル(前週比1.92ドル高)、ブレント先物=66.48ドル(前週比2.37ドル高)、オマーン先物=65.64ドル(前週比2.04ドル高)、ドバイ現物=65.19ドル(前週比2.05ドル高)

・【アーガスメディア=週間原油概況】原油下落、需要後退に懸念 2019/07/08

先週の原油価格は、主要指標が軒並み下落。供給を引き締める材料はあったが、需要後退に対する懸念が強く、売りが先行した。

6月28~29日に大阪で開催された主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、米国と中国は、貿易問題解決に向け交渉を再開することで合意した。ただ、7月5日時点で具体的な見通しは立っておらず、先行き不透明感が強まっている。

加えて、米国、ユーロ圏、中国における6月の経済指標が、軒並み前月から下落。景況感が悪化したことで、石油需要が伸び悩むとの観測が台頭した。

一方、OPEC主導の協調減産は、来年3月末まで継続となった。また、米国の週間原油在庫統計が、3週連続で減少を示した。さらに、英国が4日、欧州連合の制裁に反し、イラン原油をシリアへ輸送していた疑いのあるタンカーを拿捕したことで、中東情勢の悪化に対する懸念が台頭。供給が減少するとの観測が広がったが、価格を押し上げるほどの要因にはならなかった。

【6月21日現在の原油相場】
原油価格($/bl) 07/05 ± WTI先物(NYMEX) 57.51 -0.96 ブレント先物(ICE) 64.23 -2.32 オマーン先物(DME) 62.18 -2.45 ドバイ現物(Argus) 61.53 -3.00

・<アーガス情報>原油続伸、需給引き締まり観を映す 2019/07/01

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、主要指標が軒並み続伸。需給逼迫観が強まり、買いが優勢になった。

米国が24日、イランに対する追加制裁を発動。これを受けて、イランは米国との緊張緩和に向けた対話を拒否した。13日にホルムズ海峡で起きたタンカー襲撃事件以来、両国の関係は悪化している。中東原油の供給に支障が出るとの不安が、日増しに強まっている。

また、米国の週間原油在庫統計が、アジア向け輸出の増加を背景に、予想以上に減少。加えて、OPEC主導の協調減産が継続される見通しが強いことも、買いを促した。

一方、米エネルギー情報局によると、米国の4月生産量が、2018年12月以来の最高水準を記録。さらに、米国の石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表する国内石油ガス掘削リグの稼働数も前週から増えており、価格の上昇を抑制した。

【6月28日現在の原油相場】
WTI先物=58.47ドル(前週比1.04高)、ブレント先物=66.55ドル(前週比1.35ドル高)、オマーン先物=64.63ドル(前週比0.39ドル高)、ドバイ現物=64.53ドル(前週比0.28ドル高)

・<アーガス情報>原油急伸、中東情勢の悪化が買い促す 2019/06/24

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、主要指標が軒並み急伸。中東情勢の悪化で、供給不足を懸念する買いが強まった。

イラン革命防衛隊が20日、ホルムズ海峡上空を飛行していた米軍の無人機を撃墜。先週のタンカー襲撃事件で緊迫化している米国とイランの軍事対立が、より深刻度を増した。米国は21日、イランへの報復攻撃を中止したと発表したが、価格を下押すには至っていない。

一方、米国大統領は、今月28~29日に大阪で開催される主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、中国と会談すると表明。両国の経済対立が緩和することを期待する買いも強まった。

また、米国の週間原油在庫統計が、精製処理量と輸出の増加を背景に、予想を上回る減少を示した。米国の石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表する国内石油ガス掘削リグの稼働数も減少し、価格を下支えした。

【6月21日現在の原油相場】
WTI先物=57.43ドル(前週比4.92高)、ブレント先物=65.20ドル(前週比3.19ドル高)、オマーン先物=64.24ドル(前週比4.34ドル高)、ドバイ現物=64.25ドル(前週比4.61ドル高)

・<アーガス情報>原油、後半反発も前週割れ 2019/06/17

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、主要指標が軒並み下落。週後半に反発するも、14日時点の価格は、いずれも前週を下回る水準にとどまった。

12日に発表された米国の週間原油在庫統計が増加。前週に続き、2017年7月以来の高水準を維持した。さらに、汚染原油問題で減少していたロシア産原油の供給が、7月1日には完全に復旧する見通しとなったことから、供給過剰を懸念した売りが先行した。

また、米中貿易紛争の悪化と、米国の対メキシコ制裁関税の発動に対する懸念が根強い。景気の低迷で、石油需要が伸び悩むとの不安が価格を下押した。

しかし、13日にホルムズ海峡で起きたタンカー襲撃事件で、市場は一転。中東情勢の悪化で、供給に支障が出るとの懸念が台頭。加えて、14日に発表された米国の石油ガス掘削リグの稼働数が前週から減少したこともあり、価格は上昇基調を取り戻した。

【6月14日現在の原油相場】
WTI先物=52.51ドル(前週比1.48安)、ブレント先物=62.01ドル(前週比1.28ドル安)、オマーン先物=59.90ドル(前週比1.36ドル安)、ドバイ現物=59.64ドル(前週比1.38ドル安)

・<アーガス情報>WTI先物原油、週後半に反発 2019/06/10

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、米国のWTI先物価格が週後半に反発。7日の相場は、バレルあたり53.99ドルとなり、前週を49セント上回る水準まで回復した。

北海原油の指標となるブレント先物、および中東原油も、週後半は堅調に推移。ただ、いずれも7日の価格は前週を下回る水準にとどまった。

週前半の市場は、米国と中国の貿易紛争の悪化に懸念が台頭。景気が後退すれば、石油需要が伸び悩むとの観測から、売りが先行した。

5日に発表された米国の原油週間在庫統計が、予想に反して増加したことも売り意欲を高める材料となった。また、国内のガソリンおよび軽油在庫も大幅に増加したことから、原油処理量が減らされるとの見方も強まった。

しかし、週後半は一転。米国による対メキシコ制裁関税の発動が見送られるとの楽観的な見方が台頭。また、OPEC主導の協調減産が今年後半も継続されるとの見通しが強まったことから、買い戻しが優勢となった。

【6月7日現在の原油相場】
WTI先物=53.99ドル(前週比0.49高)、ブレント先物=63.29ドル(前週比1.20ドル安)、オマーン先物=61.26ドル(前週比2.91ドル安)、ドバイ現物=61.02ドル(前週比3.09ドル安)

・<アーガス情報>原油続落、需給緩和観が売り促す 2019/06/03

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、需給緩和の観測を映して、主要指標が軒並み続落。特に米国のWTI先物は31日時点で、前週比5.13ドルの急落となった。

米国がメキシコに対して、不法移民の規制を強化しなければ、同国からの輸入全品に最大25%の関税を課すと表明。他方で、中国が米国向けレアアースの輸出規制を示唆。世界的な景気減速につながれば、石油需要が伸び悩むとの懸念から、売りが台頭した。

供給が増えるとの観測も、売りを誘う材料となった。米エネルギー情報局によると、3月の国内生産量は日量1,190万バレルとなり、昨年12月に記録した過去最高規模の日量1,196万バレルに近い水準を維持。米国の石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表する国内石油ガス掘削リグの稼働数も前週から増えた。また、汚染原油問題で停止していたロシア原油の供給も、徐々に復旧している。

ただ、OPEC主導の協調減産が、6月以降も続く公算が大きい。また、中国からの需要が引き続き強く、下落は幾分か抑制された。

【5月31日現在の原油相場】
WTI先物=53.50ドル(前週比5.13安)、ブレント先物=64.49ドル(前週比4.20ドル安)、オマーン先物=64.17ドル(前週比3.21ドル安)、ドバイ現物=64.11ドル(前週比2.85ドル安)

・<アーガス情報>原油急落、需給緩和観が売り強める 2019/05/27

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、主要指標が軒並み急落。需給が緩むとの観測から、売りが台頭した。

国際通貨基金(IMF)が、米国と中国の貿易紛争が激化すれば、世界経済の成長率が0.3ポイント下振れるとの試算を発表。これにより、石油需要が伸び悩むとの懸念が強まった。

一方、米国の週間原油在庫統計は、大幅に増加。2017年7月以来の高水準を記録した。また、シェルが、米国メキシコ湾岸のアポマトックス深海油田で、日量17万5,000バレルの生産を開始した。

ロシアの汚染原油問題で停止していた欧州向けの供給が、汚染されていない原油に限り、一部で再開。また、設備不良で出荷を停止していたノルウェーのOseberg油田およびStatfjord油田が、20日に全面復旧したことも、地合いを緩める材料となった。

【5月24日現在の原油相場】
WTI先物=58.63ドル(前週比4.13安)、ブレント先物=68.69ドル(前週比3.52ドル安)、オマーン先物=67.38ドル(前週比5.36ドル安)、ドバイ現物=66.96ドル(前週比5.45ドル安)

・<アーガス情報>原油続伸、中東情勢が悪化 2019/05/20

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、主要指標が軒並み続伸。中東情勢悪化への懸念が、買いを強めた。

サウジアラビアの石油タンカーおよびパイプラインが攻撃を受け、同国はイランが関与していると非難。両国の関係悪化で、中東原油の供給に支障が出るとの不安が広がった。

また、米国では、石油ガス採掘リグの稼働数が6週連続で減少。北海油田では、パイプラインの不具合で、生産量が平常時と比べて約16%減少している。加えて、ベネズエラの情勢不安も続いており、市場参加者の多くが買いに転じた。

ただ、米石油大手シェルが、ナイジェリア原油の輸出でフォースマジュールを解除した。このため、価格の上昇は幾分か抑制された。

【5月17日現在の原油相場】
WTI先物=62.76ドル(前週比1.10高)、ブレント先物=72.21ドル(前週比1.59ドル高)、オマーン先物=72.74ドル(前週比1.97ドル高)、ドバイ現物=72.41ドル(前週比2.44ドル高)

・<アーガス情報>原油下落、米中問題が売り強める 2019/05/13

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、主要指標が軒並み下落。米中貿易紛争の悪化を背景に、売りが加速した。

米国政府は10日、中国製品に対する関税を10%から25%に引き上げた。これにより、景気後退に不安が高まると同時に、石油需要も伸び悩むとの懸念が広がった。また、米エネルギー情報局が、今年と来年の生産見通しを引き上げたことも、売りを誘う材料となった。

ただ、米国では、週間原油在庫統計が予想以上に減少。国内の石油ガス掘削リグの稼働数も前週から減少し、2018年3月以来の最低を記録した。加えて、米国とイランの対立悪化で、中東情勢が緊迫化したこともあり、価格の下落は幾分か抑制された。

【5月10日現在の原油相場】
WTI先物=61.66ドル(前週比0.28安)、ブレント先物=70.62ドル(前週比0.23ドル安)、オマーン先物=70.77ドル(前週比0.29ドル高)、ドバイ現物=69.97ドル(前週比0.04ドル安)

・<アーガス情報>原油続伸、米産の減産見通しを反映 2019/04/22

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、主要指標が軒並み続伸。米国の生産活動が減速するとの観測から、買いが台頭した。

米国の石油ガス掘削リグの稼働数は18日時点で、前週から10基減少。昨年4月以来最低となる1,012基を記録した。また、油田探査を主業とする多国籍企業Schlumbergerは、米国陸上油田における本年中の探査および生産投資額が、前年比で1割減ると予測した。

他方で、米国によるイラン原油の禁輸制裁で、5月3日までの猶予で適用除外を受けていた対象国への今後の対応が、依然として不透明だ。また米政府は、対ベネズエラ制裁を強化する意向を表明。さらに、リビアでは情勢不安が内戦に発展するとの不安が高まっている。OPEC減産に加えて、さらに供給がひっ迫するとの懸念も、買いを促す要因となった。

【4月18日現在の原油相場】
WTI先物=64.00ドル(前週比0.42高)、ブレント先物=71.97ドル(前週比1.14ドル高)、オマーン先物=71.09ドル(前週比0.32ドル高)、ドバイ現物=71.16ドル(前週比0.63ドル高)

・<アーガス情報>原油続伸、需給引き締まり観を反映 2019/04/15

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、主要指標が軒並み続伸。需給逼迫感の強まりが、価格を押し上げた。

米政府が、イランおよびベネズエラに対する経済制裁を強めると発表。加えて、5月初旬には、日本や中国含む8か国に与えられたイラン産禁輸の免除が失効する。リビアにおける武装対立も悪化しており、引き続き同国の輸出量は減少する見通し。

また、国際エネルギー機関(IEA)によると、OECDの2月流通在庫は、3カ月ぶりに前月比で減少。過去5年の平均に近づいた。米週間ガソリン在庫統計も、内需増を映して大幅に減少。需給逼迫の見通しが、強材料として働いた。

一方、米国産原油には供給過剰感が台頭している。同国エネルギー情報局(EIA)がこのほど2020年までの生産量予測を上方修正したほか、直近の原油在庫統計が先週に続き増加を示している。これらが、中東産のひっ迫を主因とする価格への上方圧力を一部抑制したとの声も聞かれる。

【4月12日現在の原油相場】
WTI先物=63.89ドル(前週比0.81高)、ブレント先物=71.55ドル(前週比1.21ドル高)、オマーン先物=70.55ドル(前週比1.60ドル高)、ドバイ現物=70.21ドル(前週比1.46ドル高)

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