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・<アーガス情報>原油続伸、需給ひっ迫感が台頭 2018/05/21

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、主要指標が軒並み続伸。足元の需給にひっ迫感が広がり、買いが先行した。

供給減少の背景として、ナイジェリア産ボニーライトおよびフォルカドス原油の5月輸出量が当初の予定よりも25%減少するとの見方が台頭。加えて、米国の週間在庫統計が前週から減少したほか、OECD加盟国の商業在庫も過去5年平均を下回った。
一方、需要は旺盛。中国の4月の純輸入量と生産を合わせた合計が、過去最高の日量1331万バレルを記録した。

ただ、石油輸出国機構(OPEC)がイラン情勢悪化による需給への影響は限定的と指摘。また、欧州委員会も、イランとの貿易を維持、または拡大したい意向を示しており、価格の上昇には幾分か抑制が加わった。

【5月18日現在の原油相場】
 WTI先物=71.28ドル(前週比0.58ドル高)、ブレント先物=78.51ドル(前週比1.39ドル高)、オマーン先物=77.04ドル(前週比2.57ドル高)、ドバイ現物=76.96ドル(前週比2.48ドル高)

・<アーガス情報>原油上昇、米の対イラン制裁に警戒感 2018/05/14

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、主要指標が軒並み上昇した。米国のWTI先物は週後半、2014年11月26日以来、約3年半ぶりに70ドルを超える水準で取引を終えている。

週前半に、米国がイラン核合意からの離脱を表明。それと同時に、対イラン制裁を再開する意向を示したことで、需給ひっ迫に対する懸念が広がった。経済制裁が開始する11月4日まで180日の猶予があるものの、各国インポーターがイラン原油の調達を早々に減らし、他の産油国に代替原油を買い求める公算が大きい。

ただ、サウジアラビアは、イラン原油の不足分を補てんすることに貢献する意向を示しており、価格の上昇には幾分か抑制が加わる結果となった。

他方で、米エネルギー情報局が毎週発表する国内原油在庫統計が、輸入の急減を背景に、前週から減少を示したことも、価格を持ち上げる要因となった。

【5月11日現在の原油相場】
 WTI先物=70.70ドル(前週比0.98ドル高)、ブレント先物=77.12ドル(前週比2.25ドル高)、オマーン先物=74.47ドル(前週比3.96ドル高)、ドバイ現物=74.48ドル(前週比1.60ドル高)

・<アーガス情報>原油、強弱材料で方向感欠く 2018/05/01

【アーガスメディア=週間原油概況】
30日までの1週間における原油価格は、強材料と弱材料が混在し、方向感を欠く値動きとなった。30日時点で、米国原油の指標となるWTI先物は前週を下回ったが、北海のブレント先物、中東のオマーン先物およびドバイ現物はそれを上回る水準で取引を終えた。

米国がイラン核合意から離脱する可能性があるとの情報が広がり、米政府がイランへの制裁再開に動くとの懸念が台頭。両国の関係が悪化すれば、中東地域からの原油供給に支障が 生じるとの見方から、買いが先行した。

ただ、一方で、米国の原油生産は引き続き増加傾向にある。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが毎週発表する国内石油掘削リグ稼働数は4週連続で増加している。また、リビアの供給が増加するとの見通しもあり、需給はひっ迫することはないとの楽観的な見方が台頭。買いを控える市場参加者が増えた。

【4月30日現在の原油相場】
 WTI先物=68.57ドル(前週比0.07ドル安)、ブレント先物=75.17ドル(前週比0.46ドル高)、オマーン先物=70.29ドル(前週比0.02ドル高)、ドバイ現物=70.29ドル(前週比0.01ドル高)

・<アーガス情報>原油上昇、需給に引き締まり感 2018/04/23

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、需給の引き締まり感を映して、主要指標が軒並み上昇した。

米国では、原油週間在庫統計が、輸入減を映して前週から減少。ガソリン在庫も、旺盛な国内需要を背景に減少した。同国の原油生産は増加傾向を続けている。しかし、市場ではそれを吸収する需要があるとの見方が大勢となったようだ。

石油輸出国機構(OPEC)の協調減産で、需給を測る基準として、OECD加盟国の商業在庫ではなく、他の手段を探すべきであるとの意見が出てきている。これを受けて、市場では6月の総会で削減義務の軽減が議論される可能性は低いとの観測が広がり、買いが優勢となった。また、中国の3月原油処理量が過去最高を記録したことや、イランの3月輸出量が前月から減少したことも、買いを誘う要因となった。

ただ、クウェートが新規銘柄として、今年8月までに軽質原油、今年第4四半期~来年第1四半期に重質原油の輸出を開始する見通し。また、トランプ米大統領が最近の原油上昇を批判したことが相場への重荷となり、上昇は幾分か抑制された。

【4月20日現在の原油相場】
 WTI先物=63.38ドル(前週比0.99ドル高)、ブレント先物=74.06ドル(前週比1.48ドル高)、オマーン先物=70.35ドル(前週比1.27ドル高)、ドバイ現物=70.33ドル(前週比1.32ドル高)

・<アーガス情報>ブレント・WTI、3年振りの高値更新 2018/04/16

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油市場は全ての指標が前週から急伸。北海原油の指標となるブレント先物は13日、1バレル当たり72.58ドルの終値を付け2014年11月以来の高値を更新した。また、米国原油の指標となるWTI先物も同日、67.39ドルとなり3年4か月振りの高値を記録している。

価格が急伸した背景は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国による生産調整で世界的な原油在庫が減少傾向にあることだ。

国際エネルギー機関(IEA)は13日に公表した月間レポートで、「OECD諸国の原油在庫は5月、過去5年平均を下回る水準に達する」と言及。OECD諸国の原油在庫過去5年平均は、当初OPECが生産調整をする際、目標とした水準となる。

また、中国の原油輸入量は3月、日量926万バレルを記録。2月輸入量を10%ほど上回った。加えて、インドからの需要も引き続き強く、需給の引き締まりが意識された。シリア情勢の悪化からも供給にひっ迫感が強まっている。

【4月13日現在の原油相場】
 WTI先物=67.39ドル(前週比5.33ドル高)、ブレント先物=72.58ドル(前週比5.47ドル高)、オマーン先物=69.08ドル(前週比3.79ドル高)、ドバイ現物=69.01ドル(前週比3.69ドル高)

・<アーガス情報>先物下落、米リグ1000基超える 2018/04/09

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、WTI先物およびブレント先物が下落。米国の石油掘削リグ稼働数が2015年4月以来初めて1000基を超えた。

米国の石油サービス会社ベーカー・ヒューズが6日に発表した国内石油ガス掘削リグ稼働数は前週から10基増えて1003基を記録。最近の原油価格が概ね安定的に推移していることから、生産事業者の多くが積極的に掘削作業に取り組んでいるようだ。

米エネルギー情報局が発表する原油週間統計が生産増加を示したことも、下方圧力として働いた。輸出拡大で国内在庫は減少したものの、相場を押し上げる材料にはならなかった。また、米中の貿易摩擦に対する警戒感、およびそれにともなう世界経済減速への懸念も、相場への重荷となった。

一方、中東原油は上昇。サウジアラビアが欧州向け5月積み調整金を引き上げた。欧州では複数の製油所が定期修理を終え、稼働を再開していることもあり、スポット市場で需要が強まるとの観測が広がった。

【4月6日現在の原油相場】
 WTI先物=62.06ドル(前週比2.88ドル安)、ブレント先物=67.11ドル(前週比3.16ドル安)、オマーン先物=65.29ドル(前週比0.29ドル高)、ドバイ現物=65.32ドル(前週比0.09ドル高)
※3月30日は欧米シンガポールが祭日で価格査定がなかったため、前週比は3月29日の価格と比較

・<アーガス情報>先物下落、貿易摩擦で警戒感強まる 2018/04/03

【アーガスメディア=週間原油概況】2日までの一週間の原油価格は、欧州のブレント先物、米国のWTI先物が下落した一方で、中東価格は上昇した。米中貿易摩擦に対する市場の警戒感が再度高まったことが原油相場の下方圧力として働いている。

中国は2日、米国によるアルミニウム、鉄鋼輸入関税への対応として、米国製品128品目に最大25%の輸入関税を課した。米中間の貿易摩擦は世界経済の成長を阻害し、それが原油需要の減退を招くとの警戒感につながっている。

また、米エネルギー省が先週発表した原油在庫統計が増加を示したことも相場の重荷として働いている。米国在庫の増加要因は、生産の増加だ。同国での原油生産が活発化しているとの懸念が世界需給の緩みを意識させた。

【4月2日現在の原油相場】
 WTI先物=63.01ドル(前週比2.54ドル安)、ブレント先物=67.64ドル(前週比2.48ドル安)、オマーン先物=66.77ドル(前週比0.31ドル高)、ドバイ現物=66.77ドル(前週比0.89ドル高)

・<アーガス情報>ブレントWTI、2カ月で最高 2018/03/26

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、すべての指標が前週から上昇。23日、北海原油の指標となるブレント先物価格は1バレル当たり70.45ドル、米国原油の指標となるWTI先物価格は65.88ドルの終値をつけ、それぞれ1月末以来の最高値を更新した。

上昇材料となっているのは、米国およびイランの動向だ。

米国では、石油精製が活発化しており、需要の強まりから今週、米エネルギー省が発表した原油在庫統計では大幅な減少が報告された。原油のみならず、ガソリンの在庫も減少していることから、米国の石油製品に対する需要の強さが印象づけられている。

また、イランからの原油出荷について懸念が強まっていることも相場を持ち上げている要因となっている。サウジアラビアのサルマン国王はトランプ米大統領と会談し、イランへの制裁を強める方向で事実上の合意に至った。これにより、イランからの原油輸出が減少することが懸念されており、それによる需給の引き締まりが期待された格好だ。

【3月23日現在の原油相場】
 WTI先物=65.88ドル(前週比3.54ドル高)、ブレント先物=70.45ドル(前週比4.24ドル高)、オマーン先物=65.90ドル(前週比3.42ドル高)、ドバイ現物=65.05ドル(前週比3.42ドル高)

・<アーガス情報>IEA、ベネズエラの減産を指摘 2018/03/19

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、前週から一転、すべての指標が小幅に上昇した。

経済協力開発機構(OECD)加盟国の1月末原油在庫が前月から1700万バレル程減少。同データを発表した国際エネルギー機関(IEA)は、2月末在庫はさらに減少することを指摘しており、「需給は再びバランスする」と述べた。

OECD加盟国の原油在庫量を引き下げた背景にはベネズエラの原油生産量が減少傾向にあることが挙げられている。ベネズエラは世界有数の産油国で、埋蔵量では世界1位を誇る。同国の原油生産量は2月、さらに減少していると報告があり、今後の動向に注目が集まっている。

ただ、米国での生産活動の活発化が相場を下支えしている。石油輸出国機構(OPEC)は先週、2018年非加盟国から生産される原油量に上方修正を加えた。米国でのシェール生産がさらに拡大するとの予想が同修正の要因だ。

【3月16日現在の原油相場】
 WTI先物=62.34ドル(前週比0.30ドル高)、ブレント先物=66.21ドル(前週比0.72ドル高)、オマーン先物=62.48ドル(前週比1.66ドル高)、ドバイ現物=61.63ドル(前週比1.38ドル高)

・<アーガス情報>原油、方向性に欠く展開 2018/03/12

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、上昇材料と下落材料が混在し、方向性に欠く展開となった。トランプ米大統領が8日、鉄鋼およびアルミニウムに追加関税を課す方針で文書に署名。経済の鈍化を懸念する声が広がり米ドルの対主要国通貨に対する割安感が強まった。原油取引は米ドル建てのため、原油の割安感につながっている。

ただ一方で、足元の需給に緩みがあることが相場の重荷となっている。米国南西部パーミアン盆地における原油生産量が、今後10~15年間少なくとも日量50万バレル増加するとの見通しが同域で生産活動をする生産者らにより発表。この背景には生産コストの削減があり、今後の原油価格下落時にも対応が可能とのことだ。

また、米エネルギー省が報告した前週時点での同国原油在庫量は前々週を30万バレル程上回っており、その背景には国内生産量の増加が挙げられている。

【3月9日現在の原油相場】
 WTI先物=62.04ドル(前週比0.79ドル高)、ブレント先物=65.49ドル(前週比1.12ドル高)、オマーン先物=60.82ドル(前週比0.15ドル高)、ドバイ現物=60.25ドル(前週比0.12ドル安)

・<アーガス情報>原油下落、米国在庫が増加 2018/03/05

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、主要指標が軒並み下落。価格への影響力が大きい米国の原油在庫統計が増加を示したことが買いを抑制するとともに、売りを促した。

米エネルギー情報局によると、国内生産が小幅ながらも増加したことと、輸出が減少したことが、在庫増をもたらした。WTI原油の受け渡し地点となるオクラホマ州クッシングの在庫は10週連続で減少し、2014年12月以来の最低水準となったものの、価格を押し上げる材料にはならなかった。

他方で、アンゴラの今年の原油生産量が昨年を上回るとの予想がある。また、ロシアの3月輸出量が2月比で増えるとの予測もあり、足元の需給は弱いとの見方が大勢となっている。

リビア国営石油会社(NOC)は24日、日量7~8万バレルを生産しているアルフィール油田からの出荷についてフォースマジュールを宣言。また、中国の1月原油輸入量が過去最高を記録したとの情報も伝わり、週明けの相場は上昇した。しかし、その後の供給過剰感を払拭するほどの強基調にはならなかった。

【3月2日現在の原油相場】
 WTI先物=61.25ドル(前週比2.30ドル安)、ブレント先物=64.37ドル(前週比2.94 ドル安)、オマーン先物=60.67ドル(前週比ドル2.60安)、ドバイ現物=60.37ドル(前週比2.52ドル安)

・<アーガス情報>原油上昇、需給引き締まる 2018/02/26

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、主要指標が軒並み上昇。需給に引き締まり感が広がったことが、買いを促した。

米エネルギー情報局(EIA)によると、同国の原油在庫が前週から減少。生産が横ばいを維持する一方で、輸出が急速に伸びたことが背景にあるという。市場では増加が予想されていただけに、買いが一気に強まった。

また、石油輸出国機構(OPEC)の協調減産で、1月の順守率が過去最高の133%に達したことも、需給の引き締めに貢献した。協調減産を巡っては、議長国を強めるアラブ首長国連邦が来年以降の継続を視野に、年内に長期的な枠組みを決めたいとの見解を示しており、これも相場を支える材料となった。

米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した23日までの一週間における国内石油ガス掘削リグの稼働数は978基となり、前週比で3基増加。ただ、2015年4月10日以来の高水準を保っており、価格を押し下げる要因にはなっていない。

【2月23日現在の原油相場】
 WTI先物=63.55ドル(前週比1.87 ドル高)、ブレント先物=67.31ドル(前週比2.47 ドル高)、オマーン先物=63.27ドル(前週比1.31ドル高)、ドバイ現物=62.89ドル(前週比1.21ドル高)
※16日がシンガポールの祝日だったため、ドバイ現物は前日の15日と比較

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