Editor's Eye

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・<アーガス情報>原油下落、米在庫が予想外に増加 2017/11/20

【アーガスメディア=週間原油概況】
 先週の原油価格は、主要指標が軒並み下落。米国の週間原油在庫統計が予想外に増加したことで供給過剰への懸念が強まり、各市場で売りが先行した。

米エネルギー情報局が発表する原油在庫統計は、2週連続で予想に反して増加した。国内生産の増加が背景にある。また、ベーカー・ヒューズ社の調査でも、同国の掘削リグ稼働数の増加が示された。

他方で、国際エネルギー機関は14日、2017年と18年の世界原油需要の見通に下方修正を加えた。これは前日に、両年の需要予測を引き上げた石油輸出国機構(OPEC)の予想を覆すもので、利益確定目的の売りを促した。

中東の現物市場では、サウジアラビアやカタール産の供給が減少するとの見通しがある。一方、アジアでは石油精製マージンが好調で需要は強い。しかし、価格には、そうした強材料よりも、世界的な供給過剰への懸念が色濃く反映される結果となった。

【11月17日現在の原油相場】
 WTI=56.55ドル(前週比0.19ドル安)、ブレント=62.72ドル(前週比0.80ドル安)、オマーン=59.61ドル(前週比2.39ドル安)、ドバイ現物=59.76ドル(前週比2.31ドル安)

・<アーガス情報>続伸、減産延長への期待高まる 2017/11/13

【アーガスメディア=週間原油概況】
ロシアのエネルギー省は6日、「サウジアラビア、ロシア、カザフスタン、ウズベキスタンの各国は既にさらなる減産への準備をしている」と言及。今月30日、ウィーンにて開催が予定されている会合で、協調減産の延長が合意に至る可能性が高いことが示唆された。゜

OPEC加盟国と非加盟国による生産は10月、過去5カ月で最低水準となる日量3259万バレルを記録。この水準は目標の103%を達成しており、減産が延長となれば原油需給の引き締まりが期待される。

サウジアラビアの石油相によると、同国の12月輸出量は、11月輸出量から日量12万バレル程の減少を予定しているとのことだ。

【11月10日現在の原油相場】
 WTI=56.74ドル(前週比1.10ドル高)、ブレント=63.52ドル(前週比1.45ドル高)、オマーン=62.00ドル(前週比3.02ドル高)、ドバイ現物=62.07ドル(前週比3.05ドル高)

・<アーガス情報>原油先物、2年4カ月振り高値 2017/11/06

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、各指標全てが前週から引き続き上昇基調を強めた。ブレント先物価格は3日、1バレル当たり62.07ドルの終値を付け、2015年7月以来の高値を更新。同様に、WTI先物価格も同日、2年4カ月振りの高値を記録した。

原油相場の上振れ要因となっているのは、中東情勢の緊迫化だ。原油相場が上昇基調となり始めた9月末、トルコ政府がイラク北部クルディスタン地域政府(KRG)の独立要求に対し対立的な姿勢を示した。イラク政府は現在、キルクーク地域の油田2カ所で原油生産を制限し、KRG地域への原油輸送量を減らしている。

また先週、アフリカからの生産懸念の強まりも相場を押し上げた。リビアでは労働ストライキが発生し、サラ油田の生産がほぼ停止。ナイジェリアの反政府武装勢力(NDA)は石油・ガス関連施設への攻撃を再開する意向を示している。米国の生産力も一服が報じられていることから、原油需給のひっ迫感は一段と強まっている。

【11月3日現在の原油相場】
 WTI=55.64ドル(前週比1.74ドル高)、ブレント=62.07ドル(前週比1.63ドル高)、オマーン=58.98ドル(前週比1.98ドル高)、ドバイ現物=59.02ドル(前週比1.73ドル高)

・<アーガス情報>続伸、ブレント60ドル台 2017/10/30

【アーガスメディア=週間原油概況】
 先週の原油価格は、各指標全てが前週から引き続き、上昇基調を強めた。北海原油の指標となるブレント先物価格は27日、1バレル当たり60.44ドルとなり、2015年7月以来の高値で取引を終えた。

来年3月に期限を迎える石油輸出国機構(OPEC)の協調減産について、主要産油国が再延長を支持していると伝えられた。これにより、世界的な需給の引き締め効果に期待が膨らみ、買いが優勢となった。

イラク北部からトルコのジェイハン港をつなぐ石油パイプラインの油送量が依然少ないことも、価格を支えている。イラク政府とクルド人自治政府の対立が背景にあるとされており、これが長引けば供給がひっ迫する可能性が高い。

一方、中国の原油需要は旺盛だ。また、国際エネルギー機関も、東南アジアの原油輸入量が当初の予想よりも早いスピードで増加するとの見通しを発表し、相場を一段と押し上げた。

先週発表の米国原油在庫統計は、予想に反して増加した。しかし、ガソリンおよび中間留分の在庫は減少しており、価格を下押す要因にはならなかった。


【10月27日現在の原油相場】
 WTI=53.90ドル(前週比2.43ドル高)、ブレント=60.44ドル(前週比2.69ドル高)、オマーン=57.00ドル(前週比1.84ドル高)、ドバイ現物=57.29ドル(前週比1.91ドル高)

・<アーガス情報>欧米の原油先物、クルド問題支えに小幅高 2017/10/23

【アーガスメディア=週間原油概況】
 先週の原油価格は、米国のWTI先物、欧州のブレント先物が小幅ながらも上昇。イラク政府とクルド人自治政府の対立悪化で、原油供給に対する懸念が再燃したことが支えとなった。

週前半、クルド人の独立に反対するイラク政府軍が、北部のクルド人支配地域に進軍。同地域には、大規模なキルクーク油田があることから、原油市場では供給減への不安が一気に広がり、買いが膨らんだ。

イラク軍はその後、クルド側からキルクーク油田を奪還。供給ひっ迫への懸念が和らいだかと思われた。しかし、設備に不具合があるとみられ、出荷は平常通りに戻っていない。

他方で、先週発表の米国原油在庫統計が4週連続で減少したことや、同国の石油掘削リグ稼働数が3週連続で減少したことも、価格を支えた。ただ、石油輸出国機構(OPEC)の協調減産に、ナイジェリアとリビアが今後参加するかどうかについて、不透明感が漂っている。両国が増産を続けた場合、世界的な供給過剰を招く恐れがある。そうした観測が、原油相場に重荷となり、上昇幅は幾分か抑制された。

一方、中東では、オマーン先物、およびドバイ現物価格が軟化した。同地域では、カタール産アル・シャヒーン原油の12月積みターム供給量が技術上の問題による生産減で減らされる見通しだ。しかし、市場では、ナイジェリアとリビアの動向を不安視する売りが先行した。


【10月20日現在の原油相場】
 WTI=51.47ドル(前週比0.02ドル高)、ブレント=57.75ドル(前週比0.58ドル高)、オマーン=55.16ドル(前週比0.35ドル安)、ドバイ現物=55.38ドル(前週比0.07ドル安)

・<アーガス情報>強弱材料混在、方向感欠く 2017/10/16

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、強弱材料が入り混じり方向感に欠ける値動きが続いた。今月に入って、ブレント先物価格は1バレル当たり56ドル前後、WTI先物価格は50ドル前後で方向感なく推移している。

前半、サウジ・アラムコ社が供給契約を持つ企業に提出した11月供給量が前月より少ないとの報告から、相場が持ち上がった。この翌日、石油輸出国機構(OPEC)が月間レポートで、米国の原油生産の伸びについて否定的な見通しを発表。価格はさらに上昇した。

ただその後、リビアからの生産量増加と国際エネルギー機関(IEA)の需給見通しで供給過剰感が強まり、相場は下落基調に転じた。リビアでは同国最大の生産量を持つシャララ油田が今月初めに3日間停止。それにもかかわらず、リビアの原油生産量は日量100万バレルに達することが見込まれている。またIEAが発表した市場レポートによると、2018年は需要の増加も見込めるが、それ以上の生産量増加が非OPEC加盟国からあるとの情報だ。

また、週終わりの13日、再び価格は上昇。同日の終値はブレントが前週比1.55ドル高の57.17ドル、WTIが同2.16ドル高の51.45ドルとなった。イラクから独立を求める北部のクルド自治政府とイラク政府との対立が深まり、原油供給への警戒が強まった。

【10月13日現在の原油相場】
 WTI=51.45ドル(前週比2.16ドル高)、ブレント=57.17ドル(前週比1.55ドル高)、オマーン=55.51ドル(前週比0.15ドル高)、ドバイ現物=55.45ドル(前週比0.18ドル高)

・<アーガス情報>原油下落、米統計が余剰感強める 2017/10/10

【アーガスメディア=週間原油概況】
9日までの一週間における原油価格は、各指標ともに下落。4日に発表された米国の石油統計が、世界的な供給過剰への不安をあおる内容だったことから、市場では売りが先行した。

米エネルギー情報局によると、9月29日までの一週間における原油輸出量は日量198万バレルとなり、過去最高を記録。WTIとブレントの値差拡大が、輸出の追い風となった。また、ガソリン在庫も大幅に増加。今後、石油精製に抑制が加われば、輸出が一段と増える公算が大きい。米国産の供給が増えることで、欧州やアジアでは供給がだぶつく可能性があることから、手仕舞い売りが加速した。

また、先週後半には、熱帯低気圧「ネイト」が米国メキシコ湾岸地域に接近。製油所の多くが稼働停止の準備に取り掛かったことも、下方圧力として働いた。

石油輸出国機構(OPEC)の協調減産について、ロシアが来年末まで延長することもあり得るとの見解を示したものの、相場を大きく持ち上げる要因にはならなかった。


【10月9日現在の原油相場】
 WTI=49.58ドル(前週比1.00ドル安)、ブレント=55.79ドル(前週比0.33ドル安)、オマーン=53.94ドル(前週比1.30ドル安)、ドバイ現物=53.78ドル(前週比1.40ドル安)

・<アーガス情報>上昇、米在庫が予想外に減少 2017/10/03

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、各指標ともに上昇。米国の原油在庫が予想に反して減少したことが、強材料として働いた。

米国エネルギー省が発表した統計によると、同国の原油在庫は前週から180万バレル減少。市場では4週連続の増加が予想されていた。輸出の増加と、製油所の稼働率上昇が、在庫減につながった。

また、週前半に、モルガンスタンレー社が、中間留分を中心に石油製品需要が強く、それによって原油需給は均衡を取り戻しつつあると報告。これにより、供給過剰感が緩和し、買いが優勢となった。

ただ、一方で、中国からの需要が弱まるとの見方がある。また、石油輸出国機構(OPEC)の協調減産延長に対するロシアの姿勢も明確に定まっていない。こうした不安要素を嫌気する売りもあり、価格の上昇には抑制が加わる結果となった。


【9月29日現在の原油相場】
 WTI=51.67ドル(前週比1.01ドル高)、ブレント=57.54ドル(前週比0.68ドル高)、オマーン=55.84ドル(前週比0.24ドル高)、ドバイ現物=55.37ドル(前週比0.58ドル高)

・<アーガス情報>原油続伸、米製品在庫が減少 2017/09/25

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、各指標ともに続伸。米国の石油製品在庫が大幅に減少したことが強材料となった。

米国では8月末にメキシコ湾岸を直撃したハリケーン「ハービー」の影響で、多くの製油所が稼働を停止、もしくは低稼働を強いられた。この結果、ガソリンおよび中間留分の生産量が減少。その影響が、先週発表の在庫統計に顕著に表れた。一方、石油精製量の減少を背景に、原油在庫は増加したが、価格の下げ要因にはならなかった。

また、ナイジェリアの原油輸出がパイプラインの閉鎖にともなって停止したことや、米国の石油リグ稼働数が減少したことも、相場を持ち上げる材料となった。

ただ一方で、OPEC協調減産の延長をめぐる議論の行方に不透明感が残るのも事実だ。このため、価格の上昇には幾分か抑制が加わる格好となった。
中東の現物市場では、主な供給先となるアジアで石油精製のマージンが好調なことや、北海原油の流入気運が低いことも、上方圧力として働いた。

【9月22日現在の原油相場】
 WTI=50.66ドル(前週比0.77ドル高)、ブレント=56.86ドル(前週比1.24ドル高)、オマーン=55.60ドル(前週比1.59ドル高)、ドバイ現物=54.79ドル(前週比1.20ドル高)

・<アーガス情報>続伸、IEAが需給改善を予測 2017/09/19

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、各指標全てが前週から上昇した。国際エネルギー機関(IEA)が発表した報告書によると、世界の原油在庫は年末にかけて減少傾向となり、慢性的な供給過剰は改善に向かう見通し。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国の主要産油国が実施している協調減産の結果、供給ペースが遅くなることに加え、需要が着実に伸びることが同予測の背景だ。

また、OPEC加盟国らは来月モスクワで開催される会合で生産調整のさらなる延長について議論する。今回延長の対象となる期間は3カ月。供給改善が更に進むとの見方が強まり、買いが優勢となった。

ただ、先週の米国在庫統計は増加を示した。ハリケーンの影響で製油所の稼働率が低下。石油精製としての需要が後退したことが原油在庫増加の要因だ。

【9月18日現在の原油相場】
 WTI=49.91ドル(前週比1.84ドル高)、ブレント=55.48ドル(前週比1.64ドル高)、オマーン=54.62ドル(前週比2.14ドル高)、ドバイ現物=54.25ドル(前週比2.02ドル高)

・<アーガス情報>ブレント過去4カ月で最高 2017/09/11

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、全ての指標が前週から上昇。北海原油の指標価格となるブレント先物は7日、1バレル当たり54.49ドルの終わり値を付け、4月以来4カ月振りに最高値を更新した。

相場を上昇させた背景は、カリブ海の島々を直撃した新たな大型ハリケーン「イルマ」が近く、米国メキシコ湾岸に上陸するとの予想だ。先週半ば、同域沖合で油ガス田の掘削をする英エネルギー大手BP社は、イルマの接近に備え、沖合プラットフォーム・サンダーホースの固定作業および作業員の避難を開始したと報告した。同油ガス田では、日量25万バレルの原油および日量2億立方フィートの天然ガスが生産されており、当分は生産が停止することが見込まれている。

前回上陸したハリケーン・ハービーは製油所の閉鎖が相次ぎ、相場の下落要因として働いたが、今回は生産減少への懸念から上昇要因として働いている。ただ、週終わりにかけて前回同様、製油所および港の閉鎖が報告され、相場は再び下落。また、米国内で稼働する掘削リグ数および原油在庫量が前週から増加しており、需給の緩みへの懸念を強めている。

【9月8日現在の原油相場】
 WTI=47.48ドル(前週比0.19ドル高)、ブレント=53.78ドル(前週比1.03ドル高)、オマーン=53.48ドル(前週比2.13ドル高)、ドバイ現物=53.25ドル(前週比53.ドル高)

・<アーガス情報>原油、米ハリケーン被害で後半反発 2017/09/04

【アーガスメディア=週間原油概況】
先週の原油価格は、各指標ともに週前半は軟調だったものの、後半に反発。1日時点で、WTI先物は前週を下回ったものの、ブレント先物およびオマーン先物はそれを上回る水準にまで値を回復した。

前半は、ハリケーン「ハービー」の直撃を受けた米国テキサス州およびルイジアナ州で複数の製油所が操業を停止。米国の石油精製能力の4分の1近く占める両地域で石油精製が滞ったことで、原油在庫がだぶつくとの懸念が台頭し、売り優勢の状態が続いた。

しかし、ハリケーン被害は生産にも及んでおり、これが後半の価格を持ち上げた。シェールオイルを生産するテキサス州南部のイーグルフォード地区では洪水被害が深刻なため、パイプラインを始めとする各種インフラ設備の利用が制限されている。生産部門の復旧が遅れれば、原油在庫もいずれは減少することから、後半は買い戻しが増えた。一方、海上での原油生産は徐々に回復しているとの情報だ。

また、米国エネルギー情報局が、同国の6月生産量が前月比7万3000バレル減の日量910万バレルにとどまったと発表したことも、後半の相場を支えた。さらに、ブレント先物およびオマーン先物には、リビアの油田2カ所が武装勢力によるパイプライン封鎖で生産を停止したことも強材料として働いた。

【9月1日現在の原油相場】
WTI=47.29ドル(前週比0.58ドル安)、ブレント=52.75ドル(前週比0.34ドル高)、オマーン=51.35ドル(前週比0.64ドル高)、ドバイ現物=49.45ドル(前週比1.13ドル安)
※9月1日はシンガポール祭日で価格査定がなかったため、ドバイ現物は8月31日時点の価格を掲載